株初心者の人にとっては、他の人の体験談が何よりも情報源だったりします。株を始めるきっかけは人によって異なると思いますが、とりあえず誰かのものまねをしてみるというのは大事なことです。
それゆえ、体験談を参考に投資する対象を決めたりするのも最初にやることとして間違っているわけではありません。後追いでも平均日経株価が上がっている今、ケガをすることは少ない傾向にあります。最初は小さな子どもがやるように、誰かの真似をするのは、株式投資の初心者にとって一つの有効な投資方法といえるわけです。
ただし、ずっとそういうわけにもいきません。最初はよくてもだんだん上手くいかなくなったりします。特に初心者は売りのタイミングがわからなかったりするので、他人の体験談のように上手くいかなかったりします。
もっといえば、著名な投資家とか故人の投資手法も一種の体験談ですよね。でも、それは時代背景も違いますし、国も違いますし、目的も違ったりするわけです。今投資が推奨されているのは、多くの人が億り人になるためでなく、インフラへの備えです。つまり、今を生きる一般の人が目指すべきところは他人の体験談と大きく違うわけです。その点で、いずれ体験談は体験談なだけで参考になるだけだということが分かってきます。
情報収集の中で、他人の体験談はタメにならないものではありません。ただ、すべてを真似しても上手くはいきませんし、時代やイベントに合わせて臨機応変に資金移動をさせられるようになっていかないと株式投資は続かないです。そうなったら、株初心者ではなくなるはずです。その頃には、自分の体験によって投資判断ができるようになっていることでしょう。